ひきこもり脱出法

 

上昇思考で
 ひきこもり脱出法を、本人と家族からの立場で分けて考えてみます。まずはひきこもり本人から。はじめに、も書きましたが、常に上昇思考で一つ上を目指すことが大事です。ひきこもりの人に持っていて欲しい考えは次の4つです。

@目標は正社員(達成できるできないは別にして)
A常に一つ上を目指す(できることから着実に)
B焦らない、今の自分を否定しない
C今の立場に安住しない

 正社員になることに向かって、手の届きそうなところからやってみるということです。その際、自分の過小評価は前へ進むことへの大きな障害となります。自分を否定するのをやめましょう。だれしもはじめから能力があるわけではありません。人より時間はかかるかもしれないですが、やればできないはずはないのです。少しずつ自分のやれるところから、前に進んでいきましょう。
 完全なひきこもりの人は、支援団体の集まりに参加してみるなど、外に出るのが可能な人は、短期のアルバイトなどから、初めてみるのがいいと思います。そして目指すは正社員です。フリーターでもよいではないか?と思われるかもしれません。しかし、フリーターではいつクビになるかわかりません。それは正社員でも同じですが、その後の再就職に困ります。それに、フリーターではコミュニケーション能力が、正社員に比べたらあまり向上できないと思われるからです。
 だからといって、フリーターを否定しているのではありません。フリーターもとても立派な仕事だと思います。今利益を上げている大企業を支えているのはフリーターなんです。正社員を目指す一番の理由は、正社員でもやっていける人間力をつけて欲しいからです。そして、その可能性をはじめから否定して欲しくないから。ここを見ているひきこもり当事者の方は、自分で何とかしようと思ってる人がほとんどだと思います。その気持ちを大事にして、最後まであきらめないでください。



あめとムチ
 今度は家族の立場から考えてみます。閉じこもっている人を外に出すのは到底難しいことです。しかし、それをできるのは家族以外にありません。これをやれば絶対に立ち直ってくれる、という方法は存在しませんが、努力を続けていくうちに家族の気持ちが伝わってくれるはずです。根気よくサポートを続けてください。私が考えるひきこもりへの対応方法は次の3つです。

@安心させてあげる、味方になる
A今の気持ちを聞いて、それにあわせたサポートをする
B全く動こうとしない場合には、期限を切るなど厳しいことをいってみる

 あまりたいしたアドバイスになってないですね。それだけ難しいんですよね。ようは、あめとムチを使い分けるということです。本人にひきこもりを脱出する意志が強ければ強いほどムチはいりません。せっかく動き出しているのにムチを入れては逆効果です。一番大切なのは居場所づくりです。でも、部屋が居場所なんてダメです。家族関係がうまくいっていなくて社会とうまくいくはずがありません。まずは家族が仲良くなること。ご飯ぐらい一緒に食べられるようにしましょう。家族と会話がなければ本人の気持ちすら分かりませんからね。でも部屋からでてこないって?ごはんを部屋まで持っていかなければ、必然と部屋から出なければいけなくなりますよね。これも小さなムチです。
 家庭を居場所にするのです。家族が理解してあげること、これが一番の薬です。こっちはあめです。ひきこもっててもいいんだよ、といってあげてください。本人に脱出する意志があればいっぱいあめをあげてください。なければ、嫌みに聞こえないように、ひきこもりでもいいよ、でも、このままではダメだから何かしよう、という方向に持っていかなければいけません。
 次に大切なのは、本人の気持ちを聞くことです。ひきこもり脱出に一番大切なことは本人の自主性を高くすることです。強制的にやらせても、一時しのぎにしかならないからです。そして強制させた家族を憎むでしょう。ですから、本人の意思を第一に考えてください。ひきこもりの人は、どうしていいかわからない状態に陥っていると思われます。そこで家族は、どうしたらいいのかのアドバイスをしてあげることです。一緒にアルバイトの求人を見てあげるなり、支援団体のサイトを見てあげるなり、本人が興味を持ったらその団体に電話してあげたり、バイトに興味を持ったら、電話するのを横でサポートしてあげるのです。
 でも、やってはいけないのが、本人が拒否反応を示したときに、こんなことぐらいやりなさいよ、と押しつけることです。なんだ、家族もわかってくれないんだ・・。とまた部屋に閉じこもるかもしれません。嫌と言ったときには、なぜ嫌なのかという理由を笑顔で聞いてあげ、その理由にあった他の方法を一緒に考えるべきです。
 家族が真剣に考えてくれている、ということに気づけば、本人の意識も変わってくるかもしれません。自分も頑張らなきゃと・・、そうなれば嫌と言っていたことも、頑張ってやってみるよ、となるかもしれません。希望的観測ではありますが、これ以外方法はないと思いますので地道に続けてください。
 バイトや支援団体の活動に参加しても、すぐ戻ってくる可能性もかなりあります。それは、ひきもりだったんだから当たり前です。はじめから覚悟しておいてください。でも、参加しただけでもすごいことです。次へ繋がる第一歩を踏み出したのです。よく頑張ったよ、また次を探そう、と笑顔で迎え入れてあげてください。
 さて、問題は完全に家族を拒否している場合です。家庭内暴力までいっていると本当にやっかいです。完全な拒否や家庭内暴力は行き場を失っているというメッセージです。心でたすけて!と言っているのです。それを口で言えるようにしてあげなければいけません。意志疎通のできる環境を作ること、それには完全に受け入れてあげないといけないです。
 試行錯誤やっても、全く変わってくれない、ということも多いと思います。今度は家族の行き場がなくなってしまいます。そうなったときには支援団体に頼みましょう。これは本人のためではなく家族のためです。本人はこういう団体に勝手に相談されることはすごく嫌だと思います。ですから、相談する前には必ず本人に、家族のことを受け入れてくれないなら○○に相談するよと伝えてください。それで気が変わってくれる可能性もわずかながらあります。 子供も大切ですが自分も大切です。苦しくなったら一人で抱え込まず、いろんな人に協力を求めましょう。仲間はたくさんいますよ。

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