はじめに

 

 
 なぜこれだけひきこもりやニートが増えたのでしょう?世間は、甘やかしすぎだの、怠けてるだのといいます。確かにそれも半分あると思いますが、もっとも大きな問題は彼らを受け入れるところが全くないことです。
 彼らの多くはコミュニケーション能力が低いです。しかしながら、どの企業もコミュニケーション能力を第一に採用活動を行っていますから、なかなか採用されません。それは当然といえば当然なのですが、職場こそがコミュニケーション能力をつけられるとこであり、そこに入れなければコミュニケーション能力は身に付きません。したがって、働いている人との能力差はどんどん広がり、就職は歳を追うごとにますます難しくなります。昔は、中卒は金の卵、高卒は銀の卵と言われました。そのころは企業が立派な大人に育て上げ、団塊の世代を大人にしていったのです。
 運良く就職できても、彼らには厳しい世界が待っています。今の企業に彼らを育てる余裕はありません。使えないものはどんどん切っていく、そういう企業が多いため、コミュニケーション能力を鍛える猶予を与えてはくれません。代わりはいくらでもいるということなのでしょう。そういう厳しい世界に慣れていない彼らは短期間で仕事を辞めざるを得ず、履歴書に傷をつけ、さらに自信を喪失し、ますます働くのに障害が増えてしまいます。
 こう考えると、ひきこもり・ニート対策はおのずと見えてくると思います。コミュニケーション能力を高められるような職場を与えてあげればいいのです。ヤングジョブカフェもいいですけれど、求人がなく無職若者の自信もない時にいくら若者向け職安作ったって、ほかの職安の混雑が緩和されるぐらいの効果しかないでしょう。政府は大金をニート対策につぎ込むそうですが、それだけあれば何人のニートが雇えますか?給料は安くていいので、公務員として使ってあげるのが一番だと思います。
 というようなこと言いましても、政府はきっと無駄なことやりますから、やっぱり自分でなんとかするしかないんです。最初に言いましたが、半分は自分の責任です。自信をつける努力を怠ってきたツケが今、回ってきているのです。これはもう今から努力して挽回するしかありません。小さいときにやっておかなければいけなかったことを、今やるのですからとても大変ですが、人生を放棄しないで是非挑戦してください。細木数子に言わせれば40,50は、はなたれ小僧です。まだまだこれから、先を見据えて着実にやっていきましょう。
 では、何をすべきなのでしょう。これは、それぞれの立場によって変わってきます。今できることよりワンランク上を目指す、フリーターなら社員を、ニートならアルバイトを、ひきこもりなら外出を、対人恐怖なら人に慣れることを・・・。別に飛び越えてニートから就職でもかまいません。ただ、やみくもに進学するのはやめましょう。もちろん、先の就職を見据えた進学ならとてもいいことですが。新卒学生が就職決まらないから大学院というのはもってのほか。ただの先延ばしでは何も成長はありません。卒業するときに同じ思いをするだけです。こんなこと誰でもわかっていることで、それができれば何も苦労することないですよね・・・ですからその方法をみなさんと一緒に考えていけたら、と思います。是非ご意見を掲示板に投稿してください。

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