対人恐怖を分析する

 

対人恐怖を分析する
 ひきこもりやニートの人が一番抱えてる悩みは対人恐怖症だと思います。その対人恐怖を私が勝手に分析したいと思います。私のコラムの方針は、他では書いていないことを書くつもりでやっています。というのも、検索すればいくらでも一般的な情報は見つかりますので、わざわざ私が書く必要もないと思うからです。
 それじゃ試しに検索してみると・・・対人恐怖には次のような症状があります。対人緊張・視線恐怖・表情恐怖・醜形恐怖・電話恐怖・自己臭恐怖・・・。それで、一つ一つの説明があったりして、対人恐怖は日本だけの病気、うんぬん・・と書いてあるサイトがいっぱい出てきますよね。是非読んでみてください。私はどれかな〜なんて考えながら。
 でも一つ疑問がわいてきたのです。対人恐怖は日本独特の集団を意識する文化が生み出した・・なんてありますよね。でも、アメリカで生まれた人格障害という概念の中に回避性人格障害があるのはなぜでしょう?アメリカから診断法を輸入しておいて、日本だけの文化が対人恐怖を生んだなんて、むちゃくちゃですよね。なんだか、信用できなくなっちゃったんで自分で考えてみました(笑。
 ニートの4分類みたいに対人恐怖も原因で分類してみます。

@自信喪失型対人恐怖
 a経験不足型
 bトラウマ型
A神経症型対人恐怖

 私ならこのように分けます。@は典型的な対人恐怖、Aは心の病気が原因で起こる対人恐怖のことです。なぜこの2つに分けたかというと、うつ病などが原因で起こる対人恐怖の人と、そうでない人の対人恐怖って、どこか感覚が違うのです。私にはうつ病や神経症などの知り合いがいましたが、対人恐怖だという割には社交的で初対面の人とも簡単にうち解けられていました。私とはすごい違い(笑。
 先ほど、視線恐怖、醜形恐怖などの分類の話をしましたが、病気の人はこれらのうちの1つや2つなど、限定した狭い範囲に極度の恐怖感を持っているような気がします。また、うつ病ならうつ病の調子の波によっても恐怖の度合い感じ方が変わってくるようです。つまりは病気にコントロールされているという感じでしょうか。
 一方、自信喪失型の人にしてみれば、どんな場面であろうと全て恐怖だと思います。恐怖というか未知なことに対する不安でしょうか。漠然とした恐怖ですので、具体的にどれが怖いというものではないと思います。経験不足型とトラウマ型の違いはわかると思いますが、例えてみると、ジェットコースターがあるとします。こんな速いの怖くて乗れないよ、というのが経験不足型。乗ってみたらすごく怖かったのでもう2度と乗りたくない、というのがトラウマ型です。



対処法
 なぜこんな分類をしたかと言いますと、これから対処法が見えてくるからです。まずA神経症型対人恐怖の場合は病気が原因ですので、病院で薬物療法やカウンセリングを受けて、病気を治してください。病気が軽くなるにしたがって対人恐怖も軽くなっていくはずです。
 @自信喪失型対人恐怖の場合は、自信をつけるしかありません。a経験不足型の人は勇気を出して、人と交流する練習をしましょう。アルバイトでも、NPO法人の活動でも、サークル活動でも、やれそうなところからやってみるのがいいと思います。bトラウマ型の人も同じです。ただ、同時にトラウマを消す作業も必要です。あまりにトラウマがきつい場合は、病院で相談して抗不安剤などをもらうといいかもしれません。
 対処法は簡単に見つかりましたが、これを実行するのと、効果を出すのは非常に難しいです。また、訓練のためにやったことが、逆にトラウマになってまた元に戻ってしまう可能性もあります。しかし、何も行動しなければはじまりません。例え失敗して戻ってしまったとしてもそれは経験として後々役に立つ日がきっときます。行動しないよりはした方が絶対にいいです。やれることからはじめてみませんか?

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